【テニス発祥の地】
YITCは、開港の地・横浜の歴史に育まれて来たことから、今日も、国際的なコミュニケーションと国際親善への貢献を重視しています。また、日本のテニス発祥の地であることから、テニスの普及、テニスを通じての国際理解の促進、世界的に活躍できる人材の育成をYITCの活動目標としています。また、世界中の100年以上の歴史を持つテニスクラブの協会であるCentenary Tennis Clubs (CTC) の一員として、国際親善や国際的なテニスの普及活動に貢献できることはYITCの誇りです。
【クレーコート】
テニスがYITCの"原動力"です。クラブハウスの前面に2面、高台に4面、計6面のクレーコートがあります。これは、Ladies Lawn Tennis and Croquet Club結成当初よりは拡充されていますが、創設時の地形をほぼそのまま現在に伝えています。
YITCのクレーコートは良質な荒木田土を使って、日々丁寧に整備されています。クレーコートは表面が弾力に富んだ土であることから、全天候型の人工表面のコートに比べて、一般にストロークのラリーが長く続き、選手の足腰への負担が少ないとされています。
一方で、ほぼ生き物といって良い自然の土を使っているため、天候や気象条件の影響を受けやすく、日常の手入れには大変な手間がかかります。ボールのバウンドが不規則に変化することがないよう、ローラーで表面を均質にならしておくことが必要で、ラインも石灰を溶いて小さなほうきのような刷毛で手書きをしています。雨上がりにコートに入って足跡を付けるようなことは、重大なマナー違反です。日常のプレーでも、何らかの理由でコート面を傷つけた場合には、きちんと補修をしておかなければなりません。コートが乾きすぎたときには撒水が必要であり、試合の前後には、ブラシで表面の砂をならすこともします。
YITCでは、こうした日常の手入れに力を入れるのはもちろん、プレーヤー自らがクレーコートについてのしっかりした知識を持ち、コート整備に協力して伝統のクレーコートを守っています。